道綱たけし(絵描き)/Takeshi Michitsuna(Painter)

ゆったりとした雰囲気の人であることは間違いない。道綱たけしは独特の時間感覚をもつ絵描きである。それは何も考えていないという意味ではなく、逆に良く考えてから行動するタイプということだ。彼の創作活動はまさしく考える事から始まる。考えて考えて何か一筋の光が見えた時、制作に取りかかりそこからは一心不乱に描き続ける。彼の作品の代表作にHENGAO(変顔)シリーズは、30作以上ある大作だがそれも数ヶ月で一気に描きあげた。つまり彼は情熱の人でもあるのだ。そのギャップが彼の人としての魅力を物語っている。『人とのかかわり合いが自分の創作活動の原点である』と彼は述べていた。人からでる内奥の感情が人の顔から出てくるのが好きらしい。だからこそ似顔絵をよく描くし、作品も人に関わるものばかりを制作するのだと。。もしかすると『絵描き』という肩書きにこだわるのは、人との距離の近いアーティストになりたいとの願望の現れかもしれない。ーGAVAERS/小谷倫一